戦争の過ちを二度と繰り返さないために

「9条の会さかい」発信 2018.12 No.21

2018年12月15日 11:32

「四周年の集い」報告と寄付金への感謝

 平和も反戦も自分だけ思っていても周囲には伝わりにくい。年に一度の集いは、相互に伝え合うシ―ンを提供します。

 取上げた話題は「太平洋戦争での境町出征兵士の戦死者数と戦没地」「反戦を発信すること」「自民改憲案および国民投票の問題点と危険性」でした。今年は参加者9名の内、新しい方も加わりました。現在の会員数は35名、会報は120部配信の他、HPに掲載しております。

 当会は寄付金で運営されています。通信費とコピ―代に殆どが費やされます。しばらくの間、運営費が底をついていました。そのため、会員と会員以外の理解していただいた皆さんから貴重な寄付をいただきました。心より感謝しております。

 なお、寄付はいつでも受け付けております。今後ともご支援をお願いいたします。

 

 

 福田村事件について

 11月6日東京新聞19面「関東大震災直後、千葉・野田で行商人9人殺害/伝えたい 福田村事件」が頭から離れない。

 記事の一部を紹介する。
「一九二三年九月六日午前十時ごろ、関東一円で薬を売りながら、茨城県に向かおうとしていた香川県の被差別部落の行商団十五人が福田村三ツ堀の香取神社で休憩した。震災後の混乱で『朝鮮人が放火した』『朝鮮人が来襲する』などの流言飛語が流れ込み、福田村(現野田市)と隣の田中村(現柏市)の自警団が行商団を尋問。四国地方の方言が理解できず、朝鮮人と疑い九人を殺害したとされる。犠牲者の中には二、四、六歳の幼児三人もいた。妊娠中の二十三歳の女性も殺害され、幼児を含めると犠牲者は十人ともいわれる」。

 この事件について、流山市の同人誌を主催する辻野弥生氏講演会に参加申し込みをしたが定員超で断念した。

 辻野氏は、この凄惨で悲惨極まりない事件について、「あったこと」を語り継ぐ大事さを訴えている。さらに、「加害者の罪を暴き立てるのではなく、加害者になった側のその後の人生が知りたい」という。 

 震災直後の流言飛語の背因には諸説あるが、半狂乱については、私(大竹)の祖母の語りがまだ記憶に残っているだけに、近隣で起きたこの事件に関心を払わざるを得ない。資料等の確認ができたならば、この地を訪れる計画をして参加者を募りたい。

 

 

絵本を読んで

 絵本「ぼくがラ―メンをたべているとき」長谷川義史(作)が示唆するグロ―バル感とは。

「ぼくがラ―メンをたべているとき、となりのゆうちゃんがチャンネルをかえた。そのとなりのゆうちゃんがチャンネルをかえたとき、そのとなりのとなりのだいちゃんがボタンをおした。そのとなりのとなりのだいちゃんが~したとき、 おんなのこがバイオリンを~ おとこのがバットを~ おんなのこがたまごを~ 」と関連しない行動が同時に進行する。

    やがて国外へと進み、「となりのくにのおんなのこがあかちゃんをおんぶした~ みずをくんだ~ うしをひいた~ パンをうっていた~ 」と途上国で家事労働や生業を手伝う子供の情景に移行する。心なしか子共の表情も硬く描かれている。そのあと「そのまたやまのむこうのくにでおとこのこがたおれていた」と平和とは遠い状況を想起させて、そこを風だけが吹きぬけて世界をめぐり、ラ―メンをたべているぼくにその風が届いている。

 読む子供の視野を世界に広げたいとする本の意図は見えるが、子供の心にどう落ちるかは子供次第。子供の感性を信じた作者の思いだろう。途上国によっては、子供の労働が教育の機会を削ぎ、将来を閉じさせている。家事労働でさえ解放されている日本の子供たちに、それがどう映るかは子供だけに委ねられないと思うのだ。

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