戦争の過ちを二度と繰り返さないために

「9条の会さかい」発信 2017.12 Vol.9

2017年12月19日 22:49

主権者の精神的苦痛の救済

 特定秘密保護法を始めに、集団的安全保障法制(いわゆる戦争法)、共謀罪法の成立過程が民主的な手続きを踏まえずに強行採決されたことに対して、主権者である国民の多くは精神的な苦痛を覚えている。世論調査からもその様子は窺がえる。

 国からの精神的な被害を受けた場合、どのような救済方法があるのか。国家賠償請求という訴訟がさいたま地裁で12月13日に行われた。原告40名の一人に加わり、裁判の傍聴と成り行きを見守った。

 

 原告代表の一人が法廷に立ち、受けた苦痛の日常性について陳述。戦争から復員した父親はマラリアに蝕まれ、敗戦で財産を失い、家族を養なうために生活苦を強いられた。それを見て育ったその原告は、父親から戦争への強い嫌悪感を植え付けられたと説く。安倍政権による戦争法の採択と成立は、自己の体験から到底容認することはできず、精神的な苦痛に苛まれていると裁判官に響くように切々と訴えた。
 裁判は今後も継続される。被告である国は「原告の訴えを漠然とした不安の域を超えるものではない」として、訴えを退けようとしている。
行政府と立法府の逸脱を正す最後の砦は司法である。三権分立の機能を司法がしっかりと発揮すれば、国民の平和的生存権や幸福追求権が認められたことになる。戦争法採決の違法性や法自体の違憲性判断に大きな弾みが付くはずだ。

 

 

九条美術展のメッセ―ジ

 九条美術展の呼びかけ人の一人である光山茂先生(境町在住 会報8月号紹介)から第7回九条美術展(練馬区立美術館)の案内状をいただいて参観した。出展リストには200余りの作品群、絵画を主に版画や立体がある。光山先生と奥様の久子氏の作品も観られた。作者たちのメッセ―ジが戦争への危機感や平和の静謐感として放たれているように感じられた。

 

 展示の一角に美術家や美術批評家8人の声明文が掲げられていた。美術鑑賞に疎い者としてはこちらに目が行ってしまう。それらの多くは憲法9条改憲への危機感と創造的精神の自由さへの希求意識が強く訴えられていた。
自伝的小説『少年H』で著名な美術家で作家の妹尾河童氏の声明文があった。「あの時代を体験した者の責任においても、戦争にいたる可能性のある道を選んではならない」と。研ぎすまされた九条美術家たちの感性を代弁しているかのようだ。 

 

 

 九条美術の会  第7回九条美術展(練馬区立美術館)  2017/12 /13(水)~17(日) 

 

 

「安倍9条改憲NO!」署名に感謝

 全国3000万人統一署名運動。9条を護る会の本分としてこの活動に加わりました。一次締切に間に合わせたるために、会員の皆さんのご協力によって123筆の署名をいただきました。会員ならびに署名をいただいた方々には、この会報を通して感謝を申し上げます。二次三次の署名活動に際してもご協力をお願いします。

 

 12月15日夕方には古河駅東口にて通行人への署名を呼びかけました。他の9条の会等との合同です。寒い中を足早く家路を急ぐ通行人から署名をいただくことはたいへんなことでした。しかし、9条改憲の危機を街頭で訴えるこが大切であり、これからも継続的に実施します。
 知人で高齢の女性に署名用紙を渡しておいたら、締切日の夜に息子さんに付き添われながら、五筆満たした署名を我が家に届けに来られました。会員ではない方だけに、お帰りなった後、心をもらった嬉しさに涙がこぼれてきました。

 

 

 

足早く去る人あまた立つ我は一筆の価値を語り足らずや

                        蒼果

 

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