戦争の過ちを二度と繰り返さないために
「9条の会さかい」発信 2018.6 N0.15
安倍改憲NO!署名拡大に感謝
「9条の会さかい」会員と会員以外の多くの方々が積極的に署名集めをしていただきました。五月末現在で432筆になりました。今回の署名は、これまで署名をいただいていなかった方々を対象に広げました。さらに、全筆数の7割近くは当会員以外の一般の方々がこの活動に賛同して自らの手で集めて下さったものです。予想を大きく超えた筆数に、この紙面を借りて多くの方々に心より感謝を申し上げます。
自民党の9条改憲案は、今年の3月末に議論も尽くさずに細田博之本部長一任でまとめられました。その後、森・加計疑惑等で今通常国会での改憲発議には至らないようです。しかし、秋の臨時国会までは不透明です。数々の疑惑が噴出する安倍首相の総裁三選の動向も改憲発議の見極め処の一つです。それまでに、3000万人署名の達成と反改憲世論を盛り上げて、改憲発議そのものを阻止しなければなりません。まだ道半ばであり、会員の皆様には引き続き署名集めにご協力をお願い申し上げます。
平和行進への参加を
今年の平和行進は左記の日程で古河→五霞→境→坂東→常総へと繋がれます。「核兵器・原発のない世界」を目指し、両方の被爆国となってしまった日本が世界の指導的役割を果たすための国際的な運動です。会員の皆さんの参加をお願いいたします。
- 7月5日(木)境道の駅集合10時
- 行進出発10時30分→中央公民館11時着
- 町長等歓迎挨拶・後研修室にて昼食11時30分 参加者懇親会・後
- 12時45分出発→坂東市へ
- 参加費(昼食代・運動寄付金込み) 1000円
可能な方はその後の行進に同行
- 参加希望者は7月1日(日)までに 事務局 藤嶋(070-2181-9001)あて連絡を。
逆キャンペ―ンの罠にはまるな!
森友から加計一連の疑惑などで国会が空転して一年以上が経過します。渦中の安倍首相と麻生財務相の倫理意識が欠落した言動と国会招致の佐川氏、柳瀬氏の官邸擁護答弁に詰め切れない野党の姿は国民にいかに映っているのでしょうか。これに乗じた自民党議員の逆キャンペ―ンが気がかりです。「いつまで森加計やってんだ。もっと重要な審議があるだろう」の言動で一連の疑惑報道による国民の食傷感を煽っています。
大阪地検特捜部は国有財産決裁文書改ざんで告発された佐川氏らを不起訴、財務省の処分も事の重大さに比べて軽い処分を下しました。改ざんを苦に自殺した職員がいる中、麻生財務大臣は170万円の減俸で引責幕引きの様相です。
疑惑に厭き気味の国民に追い打ちかける行政と検察の不誠実な措置が、私たちに精神的疲労と絶望感が蔓延する怖さを認識しなければなりません。国民の白け気分は政権の思う壺です。議会制民主主義が壊されつつある今、世論の力が求められます。 内閣支持率が急落すれば状況は一転します。憲法12条「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」。政権の不正を正すことも私たちに求められています。
安倍「改憲」と市民「護憲」判決
「9条守れ」俳句訴訟の東京高裁判決。俳句を詠んだ原告女性に対して、公民館が政治的中立を理由に掲載拒否した根拠を判決は退けた。しかし、国民には表現の自由が憲法で保障されているのに違憲判断には踏み込まなかった。安倍政権の下、公共施設での中立性や公共性を盾に規制が増えた。安倍首相は憲法擁護義務を侵して「改憲」公言をはばからない。市民の「護憲」表現が憲法で守られない腰の退けた判決は憲法の力をさえも後退させている。
志公僕たれとなり初めしや官僚君はいづくにぞ立つ 蒼果