戦争の過ちを二度と繰り返さないために
「9条の会さかい」発信 2022.6 No.63
平和行進に参加を
今年も全世界に核廃絶を訴える平和行進が始まりました。皆様のご参加をお待ちします。
7月7日(木) 五霞町から境町にリレー。
- 10時40分~10時55分 「境道の駅」にて核廃絶呼びかけスタンディング
- 11時05分~11時25分 「境町中央公民館」にて歓迎集会/行進団の挨拶/境町からの歓迎挨拶/協賛金とペナントの受け渡し/解散 境町から坂東市にリレー。
問い合わせは事務局大竹まで連絡を!
こわいをしってへいわがわかった
今年の沖縄全戦没者追悼式にて小学二年生徳本穂菜(ほのな)さんが平和の詩を朗読した。その詩の一部を紹介したい。「こわいよ かなしいよ かわいそうだよ せんそうのはんたいはなに? へいわ? へいわってなに? きゅうにこわくなって おかあさんにくっついた あたたかくてほっとした これがへいわなのかな」。
穂菜さんは、自分と同じ幼い子どもたちが独りぼっちで描かれた「沖縄戦の図」に衝撃を受けたときの想いをつづったという。私たち大人は、子供たちのためにもこの国に戦争させまいとする責任感と良識を持つべきだ。
ロシアのウクライナ侵攻に、日本と周辺国との関係に緊張感を煽り、「敵地攻撃能力の保有」や「防衛費倍増」、挙句の果てには「核共有」などと叫ぶ政治家たちの好戦的な姿が目に余る。
なぜ周辺国との緊張が生まれるのか。そもそも、軍備増強でことを構えるほどの対立要因があるのか。米国隷従と軍事同盟一辺倒から生じる作為ある緊張ではないのか。台湾有事で武力介入したならば、中国からの物流が途絶えて国民生活をどれほど苦しめることになるのか。それを想定した痕跡すら見えてこない。北朝鮮と外交を絶ったままで拉致被害者の救済にどれほどの努力をしたと言うのか。友好国であるべき韓国との間の深い溝になっている歴史認識に真摯に向き合ったことがあるのか。政治家は周辺国にも国民に対しても謙虚さが必要だ。
緊張を回避する出発点は防衛以前の段階から始めるべきだ。軍備で平和は実現できない。
参院選と改憲公約
参院選挙戦が始まった。私たち会員の関心はこの選挙で憲法9条を護れるかにある。9条改憲に前向きな政党議席が衆参で三分の二を占める現状だ。改憲発議を止めるには、この選挙で議席数を覆すしかない。それが私たちに求められている。
自民は選挙公約に改憲案四項目を明示した。とりわけ憲法9条に自衛隊を明記するとの案は、9条の存在意義を骨抜きにするものである。
公明は表向き9条改憲案に消極的であるが、与党故に改憲抑止に立てるか疑問である。
維新も9条に自衛隊明記を公約として掲げた。現行9条に「自衛のための自衛隊を保持する」との条文案だ。しかし、「自衛」とはこれまで堅持してきた「専守防衛」とどう違うのか明確でない。自国の防衛を正当化した戦争が今も起こっているではないか。甚だ心もとない。
国民民主は公約としての9条改憲に触れてはいない。しかし、軍備増強には積極的であり、岸田内閣へのすり寄り同調ぶりを見るに至っては、改憲補完の党になると思われる。
NHK党は国民投票によって国民の政治参加を促そうとしているが、選挙投票率が低迷している現状を解決しないでは本末転倒である。
立憲民主は改憲論議に背を向けないとする姿勢である。そうならば国民投票法が抱える本質的な問題に取り組み、国民の前に明らかにすべきである。ミイラ取りのミイラでは困る。
一方で9条を含む改憲に反対するのは、共産、社民、れいわの三党である。融通の利かない頑固な年寄りみたいだが、護憲こそが国民を守る砦との主張は憲法99条にも適うものだ。会員と会報読者の賢明な一票を期待したい。
地下足袋に 地の力受け 夏の畑(はた) 昌利
「」付き 惹句勇まし旗印 どこに行くやら なんの意図やら 蒼果