戦争の過ちを二度と繰り返さないために
「9条の会さかい」発信 2026.6 No.109
デモはゆるやかにかろやかに
デモ風景の様変わりを伝える新聞記事から。5月連休を前に山手線を一駅ごとに乗り降りしながら駅前スタンディングする若い人がいた。SNSで媒介されるにつれて増え、「#山手線一斉スタンディング」結集するまでになった。やがてゴールデンウィークには大阪環状線や名古屋市営地下鉄などへと広がった。彼らの多くは一個人の自発的な行為だ。プラカードには一人一人の思いが手書きやプリンターで工夫を凝らして表現されている。
国会前のデモも同じ風景に映る。参加者の多くはペンライトを掲げながら大きな声でアッピールする。のぼり旗には緩くて軽い遊び心たっぷりのフレーズが愉快だ。一人で参加したと言う女性は「本当はデモなんかしたくないけど、戦争が怖いから」と思いが滲み出る。
「安保法制の廃止を訴える茨城県西市民連合」(古河・境・結城・五霞・坂東の市民団体)が毎月第4金曜日夕方、古河駅前で街頭活動を8年間続けている。通勤通学帰りの人たちにリレートークとビラを配り訴えかけてきた。政治的偏りのある人たちがやっているというイメージで見られることへの懸念を抱えながら、先ずは訴えようとやってきた。
デモのスタイルが変わりつつある今、道行く人たちとの距離感を縮める工夫が要る。反戦も護憲も政治も、それらは誰にでも関わることだから。
久しぶりに国会前デモに加わってみたい。その新鮮な空気を吸って来ようとの思いが募る。
民主主義の暴走に抗う
安倍政権時代は特定秘密保護法や集団安保法制、共謀罪法等が成立して国家主義的な色彩を帯びた。この傾向は政権が交代するごとに度を強めながら現在に引き継がれている。高市政権と自民維新与党は国家情報会議法の成立を始め、国旗損壊罪法案等によって国民の内面の自由を脅かす政策を進めようとしている。この10年余り歴代の政権は国民が望む政治とは違った方向に向かっているようだ。しかし、一連の流れを眺望すれば戦後政治によって民主制度が導入されたはずだが、戦前の体質が地続きのまま生き永らえているかに映る。
この危機感を覚える度に「民主主義の危機だ!」「民主主義を守れ」と声を上げてきたが、この認識は短絡的な感があり疑念もわく。民主主義を支える根幹は選挙制度だが、安倍政権や高市政権の誕生も民主制度が機能した結果ではないかと問い返す。私たちは何に危機感を覚えるのか、守りたいものは何か、ということを再確認すべきではないか。
著述家菅野完氏による「民主主義は怖い」(「月刊日本」6月号)を読む。菅野氏は私たちが意識の俎上に載せて来なかった視点を提示する。「民主主義が壊れることではなく、民主主義が他の何かを壊すことではないか」、「いま守るべきは、民主主義という大きな看板ではなく、民主主義が生み出した権力に奪われてはならない、私たち一人ひとりの小さな領域なのではないか」との指摘は覚醒的である。その領域とは「国家に踏み込まれたくはない暮らしがある。多数派に差し出したくない身体がある。民意という名で奪われたくない未来がある」とその輪郭を示唆する。
平和に暮らせること、幸福でありたい願うこと、自由にものが言えること、一人ひとりが個人として尊重されること、等々が数の大義の下で壊されようとするならばそれこそ抗うべきことではないか。
今年の原水禁平和行進/境町の行程について
北海道礼文島を5月に出発した行進の一コースは、7月9日(木)古河→五霞→境道の駅集合→(平和行進又はスタンディング)→境町役場集会→坂東→常総を経由して東京に集結した後、8月4日広島に到着します。
「境道の駅」午前10時集合。「境道の駅」では熱中症予防のために、天候次第でスタンディングとなります。境町役場2階ホールにて集会をします。この後坂東市に移動しますので、同行出来る方にはお願いします。
参加される方はプラカードやウチワで平和や核廃絶、憲法9条、反戦等についてメッセージでアピールしましょう(参加優先だからなくても大丈夫)。皆様方に参加をお願いします。問い合わせは事務局大竹まで。
「愛があれば戦争なんか起こりません」美輪明宏の訃報読む朝 蒼果
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