戦争の過ちを二度と繰り返さないために
古河市9条の会ニュース ’24-8
核兵器廃絶に国際共同行動を
アメリカによって広島・長崎に投下された原爆の日から79年の今月、広島・長崎にて『平和祈念式典』が当地で開催されました。
8月6日の広島の式典で松井広島市長の平和宣言は、「皆さん自国の安全保障のためには核戦力の強化が必要という考え方をどう思われますか。また、他国より優位に立ち続けるために繰り広げられる軍備拡大競争についてどう思いますか。」と、問いかけから始めました。
「ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエル・パレスチナ情勢の悪化による罪のない人々の命や日常生活が奪われています。
ーこうした世界情勢は、国家間の疑心暗鬼を深め、国際問題を解決するためには武力に頼らざるを得ないという考え方が強まっているのではないでしょうか。そうした中、ヒロシマの心を発信し続けた被爆者がいました。過去の憎しみを乗り越え、人種・国家の別なく連帯し、不信を連帯へ、憎悪を和解へ、分裂を融和へと、歴史の潮流を転換させなければなりません。ー
為政者が断固とした決意で対話するならば、危険的な状況を打開できる、抑止力に依存する政策転換を促すことが出来るはずです。
各国が建設的な対話対話を重ね、信頼関係を築くことができるより強いリーダーシップを発揮していただきたい。」
さらに続け、「来年3月に開催される核兵器禁止条約の第3回締約国会議にオブザーバー参加し、一刻も早く締結国になっていただきたい」と強く訴えました。
続く、広島出身の岸田首相の挨拶には核兵器禁止条約への言及はありません。
『平和の祭典』『パリ五輪』の開催中にもウクライナやパレスチナでは国連決議の『五輪休戦』をとらず、戦火は続きました。五輪では政治的な言動が禁止されているにもかかわらず、平和を訴える勇気ある選手が報道され注目を浴びました。
平和は人種、民族を問わず究極の願いです。紛争は武器に頼らず対話で解決していくことを強く望みたい(藤田)