戦争の過ちを二度と繰り返さないために
古河市9条の会ニュース 2021.10月号
九条の鐘 飯村 英雄
9月9日9時。長命寺鐘楼前に20余名が小雨の中集まった。人々は配布された日本国憲法前文と第9条を一言一言かみしめるように声を出して朗読した。鐘楼の石段は雨に濡れ老人には危険だった。「車椅子使用者のため、電気工事技術者の発案により電動で鐘を撞けるようになっている」と住職さんが説明した。私は石段前にあるスイッチを押した。人が撞くようにゆったりと時をかけてゴォーンと鳴って八方に響いていった。
私は長命寺の公園に建てられている「日本国憲法の碑」に案内した。(中略)
ゴォーン・・・ゴォーンと九条の鐘はどこまで響いているのだろうか。
コロナ禍の世に嘘と欲望にまみれた醜い政権「抗争」にマスコミは競って報道している。そんな中で日本の歴史初の野党と市民連合の政策合意が9月8日締結確認された。これによって平和・民主・護憲勢力巨大な一歩が進められたと思うことは、私の早とちりだろうか。
焦らず、じっくり歴史を見定めたいと思う「九条の日」だった。 (中田新田在住)
国民投票法案について 奈良 達雄
長命寺では鐘撞きのあと。太平洋戦争中の特攻隊の攻撃場面のDVDなどが上映され、戦争の恐ろしさ、愚かさを改めて感じました。
わたしは憲法9条を守る上で重要な、国民投票法の問題で発言した。憲法改悪を目指す国民投票法案は、今世論調査でも改憲を望む人は少数なのですから、審議する必要がないのです。
ところが4「立憲」「国民新党」両党が審議に応ずる態度をとったので審議の土俵に乗ってしまったのです。いま積み残している問題は二つ、最低得票率の問題と、広告の規制です。投票率が低いまま憲法が変わるのは問題です。もう一つは広告の規制です。改憲勢力は財界丸抱えです。テレビや新聞に彼らの考えを何度でも宣伝できます。私たちは千円カンパする人をたくさん組織してやっと1回です。規制は当然です。土俵に載せられてしまったから最後は採決です。
憲法改悪の国民投票を許さない道は、二つ、この法律を廃案にすることです。もう一つは、仮に通されても衆参両院で、改憲勢力自・公・維新に三分の二の議席を取らせないことです。
そのために、間近に迫っている総選挙は極めて重要です、共同の政策を掲げる野党連合を勝利させましょう。
短 歌
子どもらの祈りの言葉高らかに未来の平和誓う広島 (横山町) 古橋 ミツ 敗戦を終戦と言う人多く反省のなき未来を憂う (常盤町) 岩上 淳子 目に見えぬコロナに勝つはいつの日ぞ呑めば一発特効薬を待つ (横山町) 木部 朝来 明敏な経済理論ひっさげて地域の声を在りし克人氏 (中央庁) 針谷 喜八郎 猛暑つき全県果敢に駆け回る田中候補の決意の重み (大山) 藤田 敬子 「重傷者のみ入院」平然と首相の言うを怒りもて聞く (関戸) 松崎 重雄 |