
戦争の過ちを二度と繰り返さないために
古河市9条の会ニュース ’25-5
第79ヵ委目の憲法記念日
5月3日は全国各地で憲法を守り生かそうと集会やデモが行われました。東京での大集会では、実行委員会を代表した菱山南帆子さんが挨拶し「幾度の訪れた改憲の危機を跳ね返してこられたのは憲法集会を中心としたねばり強い市民運動があったからだ。」「ミサイルでなく憲法で平和をつくろう」と強調しました。またノーベル平和賞を受賞した「被団協」の田中照巳代表は「数年の間、世界は核戦争の危険な状況にある。何とかして打ち破りたい。核兵器は絶対に使ってはいけないという規範を70年にわたってつくり上げ80年間核戦争を起こさなかった日本被団協、被爆者の運動を引き継いでほしい」と訴えた。
茨城県でも水戸市千波公園で憲法フェスティバルが開かれ、講演で前泊博盛沖縄国際大学大学院教授が「戦後80年──今再び迫る戦争の危機」と題し話されました。今年「古河市9条の会」は境・五霞両町の「9条の会」との恒例になった合同参加が計画できず不参加となり9大変残念でした。憲法9条に自衛隊を書き込むとする改憲派も都内で集会がもたれたとの報道あり。いよいよ憲法9条を守る運動も正念場を迎えています。
日本学術会議解体法案採決強行
13日の衆院本会議で自公維が強行採決した解体法案。そもそも学術会議は戦前学術が政治に従属し戦争に加担した反省に立ち「科学者の総意の下に「我が国の平和的復興に貢献する」という原点にあります。しかし今回の改案は学術会議の独立性を奪い軍事研究をはじめ政府や財界の意に沿わない会員を人事介入し、排除できる恐れを含みます。「学問の自由」「言論・表現の自由」等、独立性の侵害になります。反対の声を広げこの法案を必ず廃案にしなければなりません。
NPT再検討会議順義始める
2026年のNTP(核不拡散条約)再検討会議に向けて、第3回準備委員会が開催されました。日本被団協の金本弘代代表理事が演説し「被爆者は生きているうちに核兵器廃絶を強く願っている」と述べ、核兵器のない世界に向けた取り組みを早急に進めるよう求めた。
「9条の碑」全国で59基に
憲法記念日の3日茨城県土浦市をはじめ、全国で新たに6か所に「9条の碑」の序幕が予定され、59基になりました。茨城県には4基あり古河市にもその1基、間中橋の長命寺の隣に全国的にも先駆けて極初期に建てられています。