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戦争の過ちを二度と繰り返さないために
古河市9条の会ニュース 2021.5月号
年金組合が「母」の上映会
スタッフの皆さん ご苦労様でした
3月25日、福祉の森会館・視聴覚室で映画「母」の上映会が行われました。年金組合古河支部の主催です。
「母」の原作者は三浦綾子さん、作家・小林多喜二と、その母たきとの物語です。
多喜二は貧しい家庭に生まれましたが、パン屋の叔父さんの援助で小樽高商に入り、パン工場の手伝いをしながら卒業、北海道拓殖銀行に就職します。初任給で弟三吾のためにバイオリンをプレゼントする優しさをみせます。
小説家を目指した多喜二は、働く人々の立場に立った小説、『蟹工船』『不在地主』『工場細胞』などを次々に発表。特攻警察に追われる身になります。1932年2月20日、スパイの手引きで特高警察に逮捕され、その日のうちに拷問により虐殺されます。
映画でも、この場面は正視できないほどでしたから、実際には想像を絶するほどの残酷なものだったのでしょう。
戦後『二十四の瞳』を書いた壷井栄は、獄に捉えられた仲間たちに、赤いバラを差し入れて多喜二の死を知らせたと云われています。
多喜二逮捕の根拠となった「治安維持法」は、戦後の国会で満場一致で廃止されますが、その後自民党は、「共謀罪法」など治安維持法の再来といわれる悪法を強行しています。一日も早く、政権を変えて廃止しなければまりません。
その決意を固める名画でした。
年金組合の皆さんごありがとうございました。ご苦労様でした。
新日本歌人・古河支部がミャンマーの事態収束で政府に要請
新日本歌人協会・古河支部は、4月16日の例会で歌会の後、ミャンマーの事態について話し合い、日本政府に実行ある行動をとるよう要請文を送りました。要請文は次の通りです。
ミャンマーの事態収束のために
日本政府に実行ある行動を求めます
わたしたちは短歌を楽しむ小さな団体です。
美しい自然、近くの人や親しい友人とのあたたかい交流、子や孫の成長ぶり、自らのつつましい暮らし、そして今は、コロナ禍のことや社会情勢のことを詠ってきました。
そんなわたしたちが心をいためているのは、ミャンマーの事態です。若い女性やいたいけな子どもたちまで、国軍の銃弾で血まみれになり、命を奪われていくさまは見るに偲びません。
わたしたちは、一日でも早く事態を収束させたいと強く願っています。正当な選挙で選ばれた政権を武力で覆すことは、到底許される道理がありません。日本政府はミャンマー国軍の暴挙を止めさせるため、国際社会に強く働きかけて下さい。
中国など一部の国がミャンマーへの内政干渉などと主張していますが、人権・人道に関わること、受け入れることはできません。むしろ国際的義務というべきではないでしょうか。
日本政府に速やかな実行ある行動を求めるものです。
2021年4月16日
新日本歌人協会古河支部
内閣総理大臣 菅 義偉 殿
スーチー女史の写真を高く掲げ持ち3本の指立てて行く列
奈良 達雄